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アダルトチルドレンが生きづらい理由|緩和する方法はある?

アダルトチルドレンが生きづらい理由|緩和する方法はある?

アダルトチルドレンの方が抱える生きづらさ、回復や克服する方法について、公認心理士のしおんさんが、自らの体験をふまえて解説してくれています。生きづらさに悩んでいる方は、1人で抱え込まずに、改善していくきっかけにしてください。



アダルトチルドレンとは


アダルトチルドレンとは、子ども時代に親や家族との関係で、何らかの心的外傷(トラウマ)を負ったと考えている成人のことを指します。病名や診断名などの医学用語ではありません。


アダルトチルドレンの抱える生きづらさ


アダルトチルドレンが抱える生きづらさについて説明していきます。具体的にどういう状態であるか、陥りやすい困難な状況、精神疾患との関連、対処法についてなどです。



生活に支障が生じていたり、心身の不調が継続していたりする際は、医療などのサポートが必要になるケースもあります。


同様な生きづらさでもほかの原因の場合もある


生きづらいという症状が似ていても、精神疾患や発達障害など、子ども時代の家族関係とは異なる要因で、生きづらさが生じている可能性もあります。



体や心の違和感や生きづらさを感じたら、その原因がどこにあるのかを探るためにも当事者の体験談と照らし合わせてみると良いでしょう。


【公認心理士しおん】私はなぜ心理士をやっているのか:8つのポイント


公認心理士として、心理カウンセリングなどを行っているしおんさんを紹介します。彼女がなぜ心理士をされているのかを理解することで、もしご自身が生きづらい場合はその原因や、生きづらいと感じている方の理由や感情を探るヒントになるかもしれません。


小さい頃から生きづらかった


しおんさんは、子どもの頃から生真面目、繊細、周囲の顔色に敏感、嫌だと言えない、オドオドとした性格でした。



日頃から不安、傷つきやすい、緊張しやすい、人目が気になる、ネガティブに物事を考えてしまうなど不安定な感情を持っている一方で、正義感が強くてずるい人が許せないという、生きづらい感覚を持っていました。


HSP


現在の心理学では、HSP(Highly sensitive person)という言葉が少しずつ認知されてきています。HSPとは生まれつき繊細で傷つきやすい性質を持っている人のことで、5人に1人はこの気質であるとされています。



しおんさんが子どもである当時は、「どうしてそんな小さいことを気にするのか」という対応をされることが多く、自分は人と違ってダメなんだという、漠然としたコンプレックスを抱えて生きていました。


自力で心理学の本を読み始めた


心療内科やカウンセリングに行くという選択肢を思いつかなかったしおんさんは、生きづらさから抜け出そうと、心理学の本を読み漁りはじめます。



それがしおんさんの生きづらさを救うきっかけとなりました。


強迫観念


現在のしおんさんは、子ども時代の自分を次のように分析しています。



「もともと持っていたHSPという気質を背景に、自信が育ちづらい家庭環境で、心の安全基地を保てず、不安から強迫観念が強まってしまった」



強迫観念とは、頭ではおかしいと思っていても、そのことが頭から離れないような症状を指します。例えば、分かっているのに何度も同じ確認を繰り返してしまう、意思に反して嫌な考えが頭に浮かんできてしまう、などがあります。


認知のゆがみ


強迫観念が進むと、そこから完璧にやらなければならないという意識が強まりやすくなります。しかし完璧にはできない現実とのギャップから、認知のゆがみが見られるようになり、周囲との関係において、ストレスを抱えやすくなります。


「人に話さない」


しおんさんは自分の不安や強迫観念の状況を、他人や親に話したことはなかったそうです。他人に言ったらおかしいと思われるだろう、分かってもらえないだろうと思い、1人で抱えていました。



おかしいと思われるだろう、分かってもらえないだろうというのも、認知のゆがみになります。



「人に話さない」という行為は、自分の主観から抜け出しにくくなるので、生きづらさをこじらせてしまう原因になることが多いのです。


訓練と理解することによる精神療法


生きづらさをこじらせていたしおんさんは切実に心理学を勉強した結果、ある精神療法にはまりました。訓練や理解をすることによって、考え方や心の状態を変えていくという精神療法です。



認知行動療法、対人関係療法、交流分析、NLPなどの心理学を駆使した、次のようなトレーニングを何年も行いました。



① 自分の考え方の癖を検査して、生きやすく変えていくトレーニングをたくさん行う。

② 自分の性格の特徴を分析して、生きづらさに対してプログラムを書き換える。

③ 催眠療法で、過去の傷を洗い流して癒す。


生きづらさは心理学で変えることができる


しおんさんはトレーニングを行うことで、生きやすく変わることができました。しおんさんは、過去や性格は変えられないと思い込んでいましたが、トレーニングや心を洗っているうちに、心の反応の仕方が変わり、嫌な感情が湧き上がってこなくなりました。



しおんさんの心は洗う度に、だんだんと温かくなり、強さと優しさが湧き上がってくるようになりました。また、自分に関わってくれる方々に、温かい心を分けてあげたいと思うようになったそうです。



生きづらさは心理学を正しく使うことによって、生きやすく変えることができます。そのことを多くの方に伝え、生きやすくなるお手伝いをしたいというのが、しおんさんが心理カウンセラーをしている理由です。


アダルトチルドレンの生きづらさを和らげる方法7つ


それでは、アダルトチルドレンの生きづらさを和らげる方法7つを紹介していきます。



生きづらさで悩んでいる方は、1人で抱え込まず、カウンセリングなど適切なサポートを受けましょう。サポート内容としては、専門家に相談する、医療機関で適切な治療を受ける、支援してくれるグループへの参加などです。


1:カウンセリングを受ける


専門家のもとで、1対1のカウンセリングを行ったり、同じような問題を抱える方たちのグループカウンセリングに参加したりすることで、回復を図ります。



カウンセリングを重ねていくことで、現在の問題を客観的に認識し、過去のトラウマを整理するなどして、改善につなげることができるでしょう。


2:心療内科・メンタルクリニックを受診する


アダルトチルドレンは医学用語ではありませんが、共通した状態や症状があり、ある程度系統が立てられた支援方法もあります。



心療内科やメンタルクリニックを受信し、臨床心理士や公認心理師などの専門家に相談するなど、回復や克服の支援を受けることができます。


3:グリーフワークを行う


グリーフ(grief)とは、深い悲しみや悲嘆を表す言葉で、大切なものを喪失した時に精神上、身体上に起こる変化のことをいいます。グリーフワークは喪失したものを嘆き悲しみ、受け入れていくワークです。



アダルトチルドレンは、子ども時代に深く傷ついた体験をしていても、自覚せずに成人しているケースが多くあります。グリーフワークによって、過去を探り、傷ついていた自分を認識し、受容することによって、新たな気持ちで本当の自分を受け入れることができると言われています。


4:ナラティブセラピーを行う


ナラティブセラピーとは、自分の過去を物語として、治療者に語り、治療者から助言をもらう精神療法です。治療者からの意見を取り入れることによって、自分の過去を違った観点からとらえることができます。



過去を客観視できると、自分や過去の否定から抜け出して、本来の自分の力や個性を取り戻し、自分自身の人生を切り開いていく力に、つなげられるようになるでしょう。


5:認知行動療法を学ぶ


認知行動療法は、自分の物事の認知方法(受け止め方や考え方)を考え直すことで、自分の感情や気分、行動を変化させることにつなげる精神療法の1つです。



アダルトチルドレンは、子どもの頃の傷ついた経験から、ある種の思い込みが強かったり、認知に一定の癖があるケースが多いと言われています。そして、それが生きづらさに関連しているとも言われています。



出来事を認知する際、物事をそのまま受け取れたらよいのですが、アダルトチルドレンの方は、「つらさ」を前提に受け止める場合があります。それはトラウマによって生じた、受け取り方の癖である可能性があります。



認知行動療法によって、習慣で勝手に浮かぶ考えと、現実との違いを意識します。そうすることにより、自分の感情や気分、行動の変化につなげることが可能になってきます。


6:アサーティブなコミュニケーションを身につける


アダルトチルドレンは、自己主張ができず、相手の要求を受け入れ続けてしまう場合があります。自信のなさや相手の顔色を見てしまう特徴を抱えているからだと言われています。



アサーティブなコミュニケーションとは、相手の権利や要求を尊重することで、自分の意見や要求も率直に表現しようとするコミュニケーション方法です。



アダルトチルドレンにとっては新しいスキルであり、身に付けることで、自分と相手の両方を尊重し、納得できるコミュニケーションができるようになるでしょう。


7:自助グループに参加する


同じような生きづらさを抱えるアダルトチルドレンが支え合う、自助グループに参加することで、回復の助けにつなげられることがあります。



もともと人間不信やコミュニケーションに癖を持っている場合、グループに溶け込むのは難しい可能性があります。しかし中長期的に関わることで、他人の体験を参考にしたり、思いを共有したりできる体験ができ、回復の助けとなる可能性があります。


アダルトチルドレンの生きづらさにはカウンセリングや医療機関と精神療法を活用してみよう


医学用語ではなくても、アダルトチルドレンにはある程度の系統立てた回復や克服の方法があります。また自助グループや当事者会、支援団体もあります。



まずはカウンセリングを受ける、医療機関を受診するなどして、精神療法を活用してみると良いでしょう。アダルトチルドレンだと自認することは、生きづらさを改善していくきっかけとなり得ます。



人によっては時間がかかる可能性があります、色々な方法に取り組むことで、自分に合った方法に出会えて、少しずつ自分の人生を歩んでいけるようになるでしょう。


この記事のウェルネスプロ

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