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発達障害の診断治療について、全ての流れを説明します第3話【早稲田メンタルクリニック/益田裕介】

発達障害の診断治療について、全ての流れを説明します第3話【早稲田メンタルクリニック/益田裕介】

発達障害の頻度と症状 (2020/2/29更新)発達障害は10~20人に1人が疑われ、症状も人によって様々な違いがあります。



○いわゆるASD・自閉スペクトラム症といわれる特徴は以下の通りです
これらの特徴に対しては、薬物治療は有効ではなく、カウンセリングなどの他の支援が重要です。

コミニケーション能力:相互的なやりとりが成立するか
集団になじむ力:その場になじむ力、実践的な力。受動型だと目立たない
他者理解力:空気を読む力、共感力、相手がどう思うか気にするが的外れ
頑固さ、こだわり:融通の利かなさ、収集癖、切り替えの悪さ
感覚過敏:音やにおい、苦手な場所がある
○いわゆるADHD・注意欠陥多動性障害といわれる特徴は以下の通りです
これらの特徴に対しては薬物治療が有効です。コンサータ、アトモキセチン、インチュニブなどがあります。

不注意:忘れ物の多さ
多動性:落ち着きがない、授業中に集中していられない
衝動性:買い物癖、落ち着きがない、すぐに怒ってしまう、感情のコントロールが苦手

○その他、発達障害の人に共通する特徴
睡眠リズム:寝つきが悪い、日中も眠い、不規則→薬物治療
数的感覚:遅刻のしやすさ、計算苦手
言語能力:言い間違い、口頭指示の理解力が低い
不器用さ、運動能力:体育の成績はどうだったか?
処理速度、問題解決スピード:なかなかとりかかれない、周りの人よりも時間がかかる
→発達障害の人はこれらの特徴が複数絡み合い、個人個人で症状が異なります。



診断までの流れ
上記の症状を、成育歴(生まれてきてから、今までの生活内容)にあわせて聞いていきます。
ご本人だけでなく、ご家族と一緒に受診していただけると、より正確な成育歴を聴取できるので、できればご家族と同伴をおねがいしています(もちろん、本人単独でも可。気軽に相談に来てください)。
幼少期のことがわかるもの(学校の通知表など)があれば、ご持参お願いします。

心理検査として
WAIS:脳トレクイズのようなもの。これを受けることで、細かい能力の向き不向き(一瞬でものを覚える力、処理する力、言語能力や数的能力、常識力など)が分かります。当院での検査は現在難しく、メンタルキャリアライドさんと提携しており、外注しています。
AQ(自閉症スペクトラム指数):簡単な質問、アンケートのようなもの。自閉傾向をスコア化します。待合などで受けていただくことが可能です(保険点数70点、3割負担で210円)。
などが挙げられます。
他にも質問法の心理検査や、描写法の心理検査が有効です。

心理検査はあくまで目安であり、必須ではありません。
それよりも、これまでおよび現在の本人の生きづらさ、向き不向きを聴取し、病歴及び成育歴から診断することが重要と考えます。

お金に関して
発達障害の治療は数年にわたって続くことも多く、以下のような社会保障制度があります。気軽にご相談ください。

・自立支援制度(診察・薬代が3割から1割になります)
・障害者手帳(多くの人は3級に該当。所得税の減税、都の交通機関が安くなります。初診日から半年以上たってから申請してください)

よくある質問
・発達障害は病気なのか、そうじゃないのか?
発達障害は分断されたものではなく、グラデーションによるものです。白黒に分けるのではなく、薄いグレーや濃いグレーがあります。
(混乱の原因は人間認知の「分断本能」による。人は二つの概念を対立させて考えがちだが、自然界にあるものは2つに分断できるものではありません)

・グレーゾーンでも治療を行ってもらえますか?
グレーゾーンである方も治療を行っています。気軽にご相談ください。

・薬は一生飲まないといけないのか?
答えはNo。薬はあくまで補助剤。薬を飲みながら、上手に生きるコツをつかめれば、薬がなくても生活に困らなくなります。上手に生きるコツを掴むためには、本人及び周囲の人が特性の理解を深めていくことが重要です。

早稲田メンタルクリニック院長として働く、現役精神科医益田裕介があなたの疑問に答えます!

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